古山フウ
昔の日本、貧しさから家族が飢えに瀕していた。母は息子パキチに「河童になって家族を守ってくれるかい?」と問いかけ、彼の頭に大きな石を打ちつける。川に流されたパキチを助けたのは一人の老人だった。老人はパキチを「立派な河童だ」と認め、彼は家族を守るため河童として生きることを決意する。やがてその姿も河童へと変わっていく。悲しくも温かい筆致で描かれる、家族の絆と少年の成長を描いた感動の御伽話だ。