こうの史代
昭和19年、絵を描くのが大好きな少女すずは、広島から軍港の街・呉へ嫁ぐ。見知らぬ土地、新しい家族、そして戦争の影が忍び寄る日々だ。物資が不足し不自由な生活の中でも、すずは持ち前の明るさと工夫で日々の暮らしを彩っていく。時に戸惑い、時に笑い、大切なものを失いながらも前向きに生きる姿が胸を打つ。戦争の日常を温かく見つめる、珠玉の人間ドラマだ。