高 妍
台湾の海辺に暮らす女子高生・緑は、ある日偶然はっぴいえんどの「風をあつめて」を耳にする。初めて聴くはずのその曲に、なぜか懐かしさを覚えた緑の日常は少しずつ色づき始める。やがて台北の大学に進学し、慣れない一人暮らしと学生生活に戸惑う日々。そんな中、音楽と真摯に向き合う青年・南峻との出会いが、彼女の心を大きく揺り動かす。日本の音楽や文学に触れながら、恋や友情、そして自分自身と向き合い成長していく少女の繊細な心の機微を描いた、詩的で美しい青春群像劇だ。