さいとう・たかを
火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の息子、辰蔵が恋に落ちた。相手は鬼子母神の茶屋で働く娘、お順だ。しかし彼女の父は、かつて盗賊の片腕と呼ばれた男。足を洗ったはずの父の元へ、昔の仲間が七百両もの隠居金を狙って現れる。辰蔵がお順に想いを寄せる中、隠居金を巡る思惑が交錯し、お順は危険な渦中に巻き込まれてしまう。鬼の平蔵と恐れられる長官は、息子が絡んだこの事件にどう立ち向かうのか。親子の情、そして盗賊たちの生き様が交錯する、本格時代劇画の真髄がここにある。