甘井最鹿
他人との関わりを避けて生きてきた青年・藤沢。彼の前に現れたのは、中国人の元留学生である親友・廷于(テイウ)だった。二人の出会いは、藤沢の閉ざされた世界に新たな光を差し込む。言葉や文化の壁を越え、互いを理解し深まっていく友情。しかし、過去の出来事やそれぞれの抱える葛藤が、彼らの関係に影を落とすこともある。不器用ながらも心を通わせようとする二人の姿は、読者の胸を温かく締め付けるだろう。繊細な感情が織りなす、心揺さぶる人間ドラマだ。