倉田嘘
ピュアな恋心って、どんな形をしているのだろう? 妹を深く想う姉、どこか影のある不良少女、将来に悩む音大生、仕事に打ち込むOL、研究にすべてを捧げる女性たち。この作品は、そんな彼女たちの様々な「恋する気持ち」を丁寧に紡ぎ出すオムニバスだ。手と手が触れ合う一瞬のときめき、言葉にならない心の繋がり。それぞれの日常の中で生まれる、かけがえのない感情の機微を鮮やかに描き出す。多様な愛の形と、人と人との絆の尊さを教えてくれる、心温まる珠玉の短編集である。