田辺 剛
1913年マサチューセッツ州の山奥に位置する寒村ダニッチ。聖燭祭の夜にウィルバー・ホウェイトリイは産声を上げた。しかし彼の父親を知る者は誰もいない。ヤギに似た異様な容貌と常軌を逸した成長速度に村人たちは恐怖と嫌悪を抱く。祖父の老ホウェイトリイは「いつかウィルバーが父親の名を呼ぶだろう」と不穏な言葉を残すばかりだ。やがてウィルバーは禁断の魔書『ネクロノミコン』を求めミスカトニック大学図書館へと向かうが……。H.P.ラヴクラフトが描く宇宙的恐怖を田辺剛の圧倒的な画力で漫画化した、おぞましくも美しいクトゥルフ神話ホラーだ。