ここのつヒロ
故障した野球部のエース投手・松本は、怪我で手負いの「犬」となる。そんな彼に何かと世話を焼くのは、地元の名家のご子息であり、三年生で一人きりの園芸部部長・榊だった。リハビリ期間中、榊に飼いならされていく松本。ついにレギュラー復帰が決まり、榊から「世話係」の解放を告げられるが、松本はそれを拒絶する。なぜなら、彼の心はもう何度も榊を「汚して」いたからだ。先輩と後輩、主従関係にも似た二人の間で芽生える、甘く危険な感情の行方を描く、切なくもドラマティックな恋愛物語だ。