草川為
街の爪弾き者ロヴィサと、牙を折られ死を待つ白い吸血鬼アシュリー。孤独な二人が巡り合い、静かに心を通わせる。彼らが飢えているのは血だけではない。互いに餌としての至福を感じ、太陽を捨てる決意をするのだ。人と吸血鬼、異なる存在がいくつもの夜を越えて生きていく姿を描く。他にも、吸血鬼や幽霊をモチーフにした、切なくも美しい恋の物語が紡がれる連作読切集だ。草川為が贈る、甘美で淡い悲恋ファンタジーに浸ってほしい。