西岸良平
古都鎌倉には人間ならざる者たちが当たり前のように暮らしている。ミステリー作家の一色正和は愛妻・亜紀子と共にこの不思議な街で日々を過ごす。彼らの周りでは怪事件が頻発し、正和は鎌倉警察署の捜査にも協力するのだ。そんなある日、古くから伝わる「ぶんぶく茶釜」にまつわる奇妙な出来事が彼らを巻き込む。茶釜に化けたタヌキの伝説が現代の鎌倉でどのように絡み合うのか。日常に潜む怪異を解き明かす、どこか懐かしくも心温まる超常ミステリーだ。