弐瓶勉
広大な超構造体の片隅で、ネットスフィアから隔絶された珪素生物のコミュニティがあった。彼らは伝説の探索者・霧亥の物語を信仰し、静かに暮らしていたのだ。しかし、人間たちの襲撃によりコミュニティは壊滅、生き残ったのは八体の珪素生物、その中にプセルもいた。彼女たちは果てなき旅路へ追いやられ、過酷な環境と追跡者から逃れる日々が続く。やがて一人になったプセルは、かつて霧亥が辿った道を追体験し、都市の「果て」を目指す。弐瓶勉が描く、絶望と希望が交錯するSFアクションの真骨頂だ。