楠桂
はるか昔、鬼の屍から生まれた少年がいた。彼は名を持たず、ただ鬼の肉を唯一断つ神器「鬼切丸」を携え、人になるため全ての鬼を滅ぼす宿命を背負う。時代を超え、場所を超え、彼の行く先々で出会うのは、人間の負の感情から生まれた醜悪な鬼たち。少年は容赦なく鬼を斬り続けるが、その戦いの中で「人とは何か」「鬼とは何か」という根源的な問いに直面していく。美麗な筆致で描かれる、人間の業と鬼の悲哀が交錯する伝奇ホラーアクションの傑作だ。