永尾 まる
江戸の町で、鼠除けの「猫絵」を描く絵師・十兵衛。彼は猫の言葉を理解し、キセルをくわえた不思議な怪猫・ニタと共に「猫丁長屋」で暮らしているのだ。十兵衛が描いた猫絵にニタが霊力を吹き込むことで、その絵は不思議な効能を発揮する。長屋の住人や江戸の人々、そして様々な猫又や化け猫たちが織りなす日常は、時に笑いを、時に涙を誘う。猫と人間、そしてあやかしが共存する世界で、彼らはどんな騒動に巻き込まれるのか。心温まる人情とちょっぴり不思議な出来事が詰まった、猫好きにはたまらない江戸ファンタジーである。