心臓の表紙
完結
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いつか来る死を宣告された女子高生が、残された時間をどう生きるのか?奥田亜紀子が贈る短編集『心臓』は、そんな問いを胸に迫るヒューマンドラマだ。表題作「心臓」では、病で余命わずかと告げられた若月しまこが主人公。どこか達観したように日々を過ごしていた彼女だが、ある日クラスメートから「いつ死ぬの?」と無邪気に尋ねられたことをきっかけに、それまでの日常からは想像もつかない行動を取り始める。バレーボールに飛び入り参加したり、廊下で巨大なシャボン玉を作ったりと、しまこの心に去来する感情が瑞々しく描かれるのだ。他にも、読む者の心に深く刻まれる珠玉の物語が詰まっている。繊細な筆致で心の奥底を照らし出す、唯一無二の作品集だ。

ドラマ学園日常
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青年

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