高橋ツトム
あなたは突然の死を迎えた。目の前に現れたのは、怨みの門の門番イズコ。彼女はあなたに問いかける。「天国へ行くか、現世を彷徨うか、それとも誰かを呪い殺すか」と。死者は12日間の猶予を与えられ、現世に戻り生前の出来事や愛する者の姿を見つめ直す。事故死した夫婦が残された息子を見守る姿、幼くして命を奪われた赤子がイズコの分身として現世を体験する物語など、魂の選択を迫られる人々のドラマが描かれる。人は死んでもまだ終わらない。死後の世界で繰り広げられる、切なくも奥深いヒューマンホラーだ。