萩埜 まこと
都会から海辺の田舎町へ引っ越してきた高校生・天野小夏。新しい環境に馴染めず、孤独を感じていた彼女は、学校の水族館部でたったひとりの先輩・帆波小雪と出会う。周囲からは「高嶺の花」と称される小雪もまた、そのイメージに息苦しさを感じ、心に寂しさを抱えていたのだ。異なる孤独を抱えながらも、互いの存在に惹かれ合う小夏と小雪。ぎこちなくも、水族館部の活動を通して少しずつ心を通わせていく二人の繊細な交流が、読者の胸を締め付ける。不器用な少女たちが織りなす、切なくも温かいガールズシップストーリーだ。